<エチオピア>新首相にアハメド氏 最大民族オロモ人起用
2018年3月29日 10時30分
【ヨハネスブルク小泉大士】エチオピアからの報道によると同国の与党連合は28日までに、
アビー・アハメド元科学技術相(42)を新首相に選ぶことを決めた。
政府に抗議行動を続けてきた最大民族オロモ人であるアハメド氏が指導者となることで、
民族間の緊張緩和が期待される。
エチオピアでは、少数民族ティグレ人が政治・経済を掌握しており、
疎外されてきたオロモ人らの不満が噴出していた。長引く混乱を受け2月に
ハイレマリアム首相が辞意表明したのに続き、非常事態を宣言していた。
同国の人口は約1億人とアフリカ大陸でナイジェリアに次いで2番目に多く、
2000年代半ばから10%前後の経済成長を維持。
一方で、反体制派の弾圧で多数の死傷者が出たほか、活動家らの逮捕も相次ぎ、
地域大国の不安定化に対する懸念が広がっていた。
https://mainichi.jp/articles/20180329/k00/00e/030/240000c