【3月28日 AFP】英ロンドンの中央刑事裁判所（Old Bailey）は27日、同市内にあるイスラム神学校で教員資格のない管理者の立場を利用して多数の子どもに過激思想を植え付け、
子どもの「軍隊」をつくって商業施設などへの多発攻撃を企てた罪で、英国人のウマル・アハマド・ハック（Umar Ahmed Haque）被告（25）に最低25年間仮釈放なしの終身刑を言い渡した。
ロンドン東部出身のハック被告は、マドラサと呼ばれるイスラム神学校で生徒たちに「テロリストによる過激な暴力」の映像を見せ、警官を刺すことを想定したロールプレーをさせていた。
ロンドン警視庁のディーン・ヘイドン（Dean Haydon）氏は、ハック被告は「銃、ナイフ、爆弾、大型車などを使って多数の場所を同時襲撃し、一般市民を殺害することを画策していた」として、
「数年後に計画を実行するため、それまでに子どもたちを含めた兵士を訓練して『軍隊』をつくり上げようとしていた」と述べている。
裁判で公開された電話のメッセージには、ハック被告が市内東部にあるマドラサ「ランタン・オブ・ナレッジ（Lantern of Knowledge）」で、
16人の子どもたちに過激思想を教え込むために自分の立場を利用していることについて語っている内容が残されていた。
捜査では、ハック被告がリップル・ロード・モスク（Ripple Road Mosque）でも11〜14歳の子ども55人に対して急進化を試みていたことが明らかになった。
ヘイドン氏は、「子どもたちは、ハック被告がテロリストとつながりを持つ人物だと知っていておびえていた。
自分がしていることを口外したら痛い目に遭うことになるぞと脅され、恐怖で誰にも打ち明けられずにいた」と述べている。(c)AFP
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