ドイツ銀とクレディS、「ボラティリティーのボラティリティー」で打撃
2018年3月22日 16:36 JST
原題:Volatile Volatility Leaves Europe’s Investment Banks Whipsawed(抜粋)
欧州の投資銀行は年初のボラティリティー上昇でトレーディング業務
の収入が改善すると喜んでいた。その楽観はすぐに消えてしまった。
ドイツ銀行は21日、ユーロ高と同業務の資金調達コスト上昇が証券部門の1−3月
(第1四半期)業績への逆風となると明らかにした。
通期のトレーディング収入増見通しを先週示したばかりだった。
クレディ・スイス・グループのティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)は
先月、投資銀行部門の「健在ぶり」を宣言していたが、第1四半期が混沌としていると語った。
ロンドンで開催のブルームバーグのイベントで、
「1月は堅調、2月は奇妙な月だった。3月はあれもこれもだ」と話した。
戻ってきたボラティリティーは両行が期待したものとは違ったようだ。
ドイツ銀の法人・投資銀行部門の共同責任者、マーカス・シェンク氏は
「ボラティリティーは総じてわれわれ全てにとって恩恵だが、
高くなり過ぎると皆が打撃を受ける」として、
今後は「ボラティリティーのボラティリティー」があるだろうと話した。
21日の取引で両行の株価は下落。ドイツ銀は5.1%安、クレディ・スイスは3%安で終了した。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-03-22/P5ZDF56JIJUP01