絶滅危惧貝が大量死 埋め立て影響懸念 市民団体

【沖縄】泡瀬干潟を守る連絡会は19日、沖縄市泡瀬のウミエラ館で会見を開き、泡瀬干潟で海藻のホソエダアオノリが大量発生し、県がレッドデータおきなわで絶滅危惧種に指定するニッコウガイなどの貝類が死んでいることを発表した。
昨年に続いての大量発生で、昨年は連絡会が把握しているだけでも貝類の死骸が3千個近く確認されている。

連絡会は今週中にも県や総合事務局に対策を講じるよう要請する予定だ。

連絡会によると、ホソエダアオノリは以前から泡瀬干潟で見ることができたが、昨年から大量発生するようになったという。

前川盛治事務局長は「原因を一言で言うのは難しいが、(干潟の)埋め立て工事で閉鎖海域になり、富栄養化した影響があるのではないか。大量に発生したホソエダアオノリが海面を覆い、酸欠になっていることで、貝が死んでいる」と指摘した。
 
屋良朝敏事務局次長は「泡瀬干潟にしか存在しないアワセイソタナグモが絶滅しかねない状況が出ている。渡り鳥も歩きづらそうで、ラムサール条約登録に向けて障害が出てきている感じがする」と語った。

小橋川共男共同代表は「大量発生の問題を、沖縄の環境問題として県民の皆さんに知ってもらいたい」と強調した。

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