中学時代「僕は頭がおかしい」と考えたことある人手ぇあげて 桜井のりお新作『僕の心のヤバイやつ』
第一話は次レスで
14歳の市川京太郎。友達はいない。クラスで1人、殺人大百科を読みながら考える。「僕は頭がおかしい」。
明るく笑うクラスメイトを見ては、殺害妄想を頭の中で繰り広げます。
彼の悶々は「本人がカッコよさを追求した中二病」と少し違い、かなり深刻。ヤバイ奴だとイメージし続けないと
自分を保てない、脆い方のやつ。彼が目をつけたのは、学校イチ美人で雑誌のモデルもやっている山田杏奈でした。
「リア充爆発しろ」とかの軽さと違うよ。本当に殺したりはできないだろうけど、カッターナイフ握って周囲の人を
殺す妄想となると、あんまりしないと思う。かと言って本当に狂っているわけでもなく、自分に酔っているのは
間違いない。市川は、心を守るにはそこまでしないといけないくらいのぼっちだ、ということです。このページを
笑える人は、おそらく今幸せだと思う。
その一方で山田は、スクールカースト頂点の子です。ただし、ものすごくマイペースで、あちこち抜けていて雑な子。
殺そうとしていたはずの山田、給食後にパーティ用のポテトチップスを鼻歌歌いながらモリモリ食べていた。
楽しそうなのがかわいい。
http://image.itmedia.co.jp/nl/articles/1803/18/l_tamago180316_yabai05.jpg
2話のワンシーン。ずぼらな山田の、まさか涙。その原因をなんとなく知っている唯一の人間、市川。
彼女は彼女なりに、ちょっと不器用なところがあります。カースト上位の間でも、人間関係のこじれはあります。
さあ、どうする。泣いているのはお前が殺そうとしていた女の子だぞ。でも女の子の涙にゃ勝てないぞ。
「僕の心のヤバイやつ」は4話までは週刊少年チャンピオンで掲載、5話以降は無料マンガサイト
チャンピオンクロスで連載されます。
なお、底抜けに変態な中学生マンガが読みたい方には『ロロッロ!」もオススメします。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1803/18/news009.html