【北京=西見由章】中国の全国人民代表大会(全人代=国会)は18日、北京の人民大会堂で
全体会議を開き、李克強首相(62)を賛成多数で再選した。17日に再選された習近平国家主席は
2期目の政権運営で、盟友の王岐山国家副主席や自身の「経済秘書」とされる劉鶴政治局員らに
外交・経済政策の実権を与えるとみられ、李氏が手腕を発揮できる分野は1期目以上に
限定されそうだ。
一方、汚職取り締まりのため国務院(政府)などと同格の独立機関として新設される
「国家監察委員会」の初代主任には政治局員の楊暁渡・党中央規律検査委員会副書記が
選出された。党中央規律検査委トップの書記は格が上の趙楽際政治局常務委員が務めており、
国家監察委は事実上、その下部組織となる。
このほか最高人民法院(最高裁)トップの周強院長が再選されたほか、最高人民検察院
(最高検)検察長には張軍司法相が選出された。
http://www.sankei.com/world/news/180318/wor1803180010-n1.html