
フロリダ国際大学のウエブサイトに掲載された記事によると、大通りをまたがる重さ950米トン(約862トン)、長さ53メートルの歩道橋は10日に設置されたばかりで、敷設工事はわずか6時間で完了したという。
地元メディアによると、2019年に一般公開の予定だった。
目撃者は地元メディアに対して、歩道橋は午後1時半(日本時間16日午前2時半)ごろに崩落したと話した。
目撃者の1人は米ABCニュースに、車両から聞こえてくる悲鳴は「恐ろしい」ものだと話した。ティオーナ・ペイジさんは
「外を見たとたん、そこらじゅうにほこりが飛んでいた。橋が落ちたのだと分かった」と述べた。
別の目撃者、ダマニー・リードさんは米CBSニュースに対して、
「ドーンという大きい音が聞こえて、しかも連続して響いていた。外を見たら、何かが落ちたのかと思ったら、橋が崩れていた。まったく非現実的で、かなり怖かった」と話した。
大学は10日、歩道橋の設置を祝う学長のメッセージをツイートしていた。
マーク・B・ローゼンバーグ学長は、「画期的な歩道橋がぐるりと回って場所に納まった。FIUは橋を作り、学生の安全確保を心がけている。この事業は大学の使命を見事に達成する」と話していた。
スイートウォーター市のオーランド・ロペス市長は、「先週は設置を祝っていたばかりなのに、それが今では悲劇に対応している」と述べた。
フロリダ州のリック・スコット州知事と同州選出のマーコ・ルビオ上院議員は同日夜、米国家運輸安全委員会(NTSB)の専門家チームと共に崩落現場を訪れた。
ドナルド・トランプ米大統領は同日夜、
「非常に悲しいFIUの橋崩落の状況を引き続き注視している。あまりに悲劇的だ。多くの勇敢な救助隊員が、人命救助のために現場にかけつけた。皆さんの勇気に感謝する。影響を受けた全ての人のために今晩は祈っている」とツイートした。
幹線道路で分断された大学キャンパスと学生寮のある地域を結ぶためにかけられた歩道橋は、かねてから学生や教職員が要求していたものだと、地元紙マイアミ・ヘラルドは書いている。
2017年8月には、交通量の多い大通りを渡ろうとしていた学生が車にはねられ、死亡した。
米運輸省が建設費用1420万ドル(約15億円)を支出した。
http://www.bbc.com/japanese/43425660