WHO(世界保健機関)が、未知の感染病Xがパンデミックを引き起こす可能性に言及した。英紙「Telegraph」(10日付)が報じている。
■WHOが感染症Xの存在を警告
毎年、WHOはハイレベル会議に上級研究員を招集し、国際規模の爆発的感染を引き起こす恐れのある感染病をリストアップしている。
昨年は、現在ナイジェリアで流行しているラッサ熱や、2013年〜2016年にかけて西アフリカで1万人以上が死亡したエボラ出血熱などがリスト入りした。
今年は、クリミア・コンゴ出血熱、エボラ出血熱・マールブルグ出血熱、ラッサ熱、中東呼吸器症候群(MARS)・重症急性呼吸器症候群(SARS)、
ニパウイルス感染症・ヘンドラウイルス感染症、リフトバレー熱、ジカ熱といった既知の感染病に加え、未だ知られていない感染病Xがリストに加えられた。
未知の感染病Xとは一体何だろうか? WHOの専門家によると、感染病Xはあらゆる場所から発生し、いつパンデミックを引き起こしてもおかしくないものだという。
WHOの科学アドバイザーであるジョン・アーン・ロッティンゲン氏は次のように語っている。
「歴史が教えるように、次のパンデミックは我々がかつて見たことのない病原菌が引き起こすでしょう。未知の病Xをリストに加えたことは一見奇妙かもしれませんが、
要は、感染病のワクチンや診断方法に関して柔軟に計画し、準備することを確認したということです。あらゆる感染症、
あるいは広範囲の感染症に対して有効で即効性のあるプラットフォームを構築したいのです。このようなシステムがあれば、迅速な対応が可能になります」(ロッティンゲン氏)
http://tocana.jp/2018/03/post_16304_entry.html