エレメントシックスでは、このような「完全に不完全な」ダイヤモンドを、
2,700℃を超える炉の中でつくりあげている。まず、元になるシード
ダイヤモンドを入れた炉の中に技術者がガスを送り込む。
このガスには、メタンのような炭素を含むガスのほか、水素と窒素も
含まれている。

ガスの分子は高温になると単体の原子に分離し、その一部がシード
ダイヤモンドに付着する。必要な不純物になる数個の窒素原子が
そこに入り込むと、炭素の層は水素との反応により、望みどおりの
結晶構造になるまで成長を続ける。