きょうの日経に「自民党派閥は安倍政権がレームダック化して継続
することを望んでいる」という論説委員の記事が出ていたが、まあ
そのとおりの状況なわけで、読んで思わず笑ってしまった。

現状、政権交代などはあり得ないし、かと言って安倍下ろしの動き
が見えてこないのには、間違いなくそういう事情がある。衆議院議
員の任期は丸々三年半以上あるし、仮に解散総選挙が行われても、
野党が大幅に議席を回復させる可能性は極めて低いからね。

有権者の多くもいま大きな変化は望んでいないだろうから、このま
まぬるま湯の政権運営が続く条件は整っている。安倍サイドが本来
なら政治責任を問われる局面で、まるで刑事裁判のような論理を振
りかざしている(そして、野党もその土俵に引き込まれている)こ
とも大きい。結局のところ「疑わしきは被告人の利益に」で、疑惑
が濃厚になっても政局化しないという状況がずるずる続いている。