直近の睡眠で見た夢を覚えているだろうか。覚えていてもいなくても、睡眠中には何らかの夢は必ず見ているといわれている。
こんなにも身近な現象である我々の夢だが、21世紀の今日を迎えてもいまだに科学者にとって“超難問”のひとつだという――。


■サイエンスで“夢”を解明できるのか?

 古代ギリシアと古代ローマでは夢は神聖な存在からのメッセージを運ぶ媒体であり、古代中国では夢は死者たちの世界であった。
また古代エジプト人は夢の導きに従う者は成功すると信じられ、ネイティブアメリカンとマヤ人の間では、夢は“パラレルワールド”であると考えられてきたという。

 古来から夢は我々にとって重要な現象であると考えられてきたのだが、そのメカニズムと意味するものはいまだに謎だらけだ。
ともあれいくつかの印象的な夢はまるで“もうひとつの世界”であるかのようなリアリティを伴った内容であることは否めないだろう。
まさにバーチャルリアリティーともいえるビジュアルとサウンドに加えて触感や匂い、場合によっては味までもが夢の世界で体験できる。
夢が人間にとって“もうひとつの世界”でありパラレルワールドであると考えるのはもっともなことかもしれない。
ではサイエンスの側から見た場合、いったい夢とはどんな現象なのか? オルタナティブメディア「Disclose.tv」などの記事によれば、
1920年代から一部の科学者が夢を科学的に解明する試みを行ってきたという。
その取り組みの中で夢の発生源の物質として核粒子(nuclear particles)という概念も生まれたのだが、
後になってこの核粒子の存在は現実の世界では不可能であることが明らかになった。そこで近年では科学者たちは夢の問題を従来の標準的物理学の世界で扱うことを諦め、
量子力学などの理論物理学の分野に属する問題へとシフトさせているという。

 そして夢がそうした分野に属する問題であるならば、逆にいろんな可能性が開けてくることにもなるのだ。
http://tocana.jp/2017/12/post_15236_entry.html