ロシアのプーチン大統領は11日にインターネットで公開されたドキュメンタリー番組の中で、2014年2月のソチ冬季
五輪の開会式直前、ハイジャックの連絡をしてきた民間旅客機の撃墜を容認していたことを明らかにした。開会式を
狙ったテロの恐れがあったとしているが、大統領による民間機撃墜の容認が明らかになるのは異例のことだ。
プーチン氏らによると、開会式に行く途中、ウクライナからイスタンブールに向かっていたトルコの旅客機(乗客110人)
を爆弾を持った男がハイジャックし、ソチに向かうよう要求した、との連絡を受けた。
プーチン氏が治安責任者に対策を尋ねると、「こうした事態の進展を想定した計画に応じ、撃墜する」と回答。計画通り
に行動するよう命令したという。
これを受け、戦闘機が緊急発進。ただ、数分後、酔っ払った乗客の悪ふざけだと分かり、旅客機は無事に目的地に
到着したという。
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