日本ではマイナー車種の「トヨタ カムリ」がアメリカで年間40万台も売れるワケ
https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20180308-10292209-carview/
「迷ったらカムリ」という究極の安全パイ的な扱い
ロサンゼルス、ニューヨーク、シカゴ、ダラス、マイアミ……、全米どこでもトヨタ・カムリをよく見かける。それはそうだ。アメリカ国内で年間40万台近く販売されている、超人気車なのだから。
ミニバンが主流の日本とは違い、アメリカではセダンがクルマの王道だ。ピックアップトラックやSUVもアメリカの代表的なクルマだが、一家で複数所有が当たり前のため、一家に一台はセダンがある場合が多い。
売れ筋のセダンは、大きく4モデルある。Cセグメントではカローラとシビック、それよりひと回り大きいDセグメントではカムリとアコードとなっており、セダンはトヨタとホンダにとってのドル箱だ。
これら4モデルが売れる理由は、 (1) 品質が高くて壊れにくい (2) ディーラーのアフターサービスが良い (3) リセールバリュー(下取り価格)が高い という3点だ。
そのうえでカムリが選ばれる理由は、「何を買おうか迷ったら、カムリにしておけば間違いない」という、カムリ神話があるからだ。換言すれば、カムリはオールマイティなクルマで「つぶしがきく」と、アメリカ人は考えている。カムリはアメリカ人にとって、究極の安全パイなのだ。