米大リーグ、マーリンズからフリーエージェント(FA)となり、今季の所属先が決まっていなかった
イチロー外野手(44)が、古巣のマリナーズに復帰することが5日、決定的となった。すでに日本を出発し、
米国入りしているとの情報もあり、交渉も大詰め。近日中にキャンプに合流するとみられる。

イチローがシアトルに帰ってくる。昨年11月にマーリンズを放出されてから、4カ月。メジャー18年目の所属先は、
1年目の2001年から12年7月まで在籍したマリナーズになりそうだ。

 昨年11月中旬、フロリダ州内で開かれたゼネラルマネジャー(GM)会議でマリナーズの
ジェリー・ディポトGM(49)は「彼がマリナーズにいた歴史、数々の伝説は、シアトルにとって大切」と
敬意を込めた。さらに「彼がFAになったことは、もちろん、知っている。われわれは(獲得について球団内で)
すでに話をした」と続けた。編成部内での検討は進められたが、チームの若返りを図る方針のもと、
1度は獲得は見送られていた。しかし、キャンプイン後、チーム事情は変わった。

 マーリンズからトレードで加入した本来二塁手のゴードンが正中堅手として見込まれているが、
左翼のギャメルがオープン戦に入って負傷。さらに、右翼のハニガーは右手を痛めており、オープン戦には出場していない。
昨季123試合に出場したヘレディアは昨年10月に右肩の手術を受けた。体調万全が見込めるレギュラーは、
外野初挑戦のゴードンだけ。コンディションが不安定な外野陣が多いことで、イチローの獲得に踏み切ったようだ。
仮に若手の外野手がレギュラーを固めても、控えとして外野すべてのポジションを高いレベルで守れるイチローは、
コストパフォーマンスの高い存在となる。

http://www.sanspo.com/baseball/news/20180306/mlb18030605060005-n1.html