なぜ 気象台は「人命にかかわる」暴風雪と呼びかけたのか? 2013年"9人死亡"の教訓 北海道
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180302-00000009-hokkaibunv-hok
残念ながら犠牲者が出てしまいましたが、2013年、同じ時期に、北海道を発達した低気圧が襲った際には、9人の犠牲者が出ました。果たして、教訓は生かされたのでしょうか?
札幌管区気象台 竹田康生予報課長:「北海道地方は3月1日午後に天気が急変し、2日日中にかけて、人命にかかわるような暴風雪や大雪となる恐れがあります」
2月28日、札幌管区気象台が開いた会見。初めて「人命にかかわる」という表現を使い、最大級の警戒を呼び掛けたのには、ある理由がありました。
2013年3月2日、北海道を襲ったのは、台風並みに発達した低気圧でした。
道東地方の中標津町では、親子4人が吹きだまりで動けなくなった車の中で死亡。
オホーツクの湧別町では、雪の中で娘をかばうように父親が亡くなるなど、全道各地で計9人が命を落としました。
「ただ警戒を呼びかけても伝わらない」
悲劇を教訓に、気象台では「数年に1度の猛吹雪」「見通しのきかない猛吹雪」など、より具体的に危険を呼びかけるようにしました。
さらに今回、悲劇を繰り返さないために「人命にかかわる」と訴えた気象台のメッセージは、北海道民にどう映ったのでしょうか。
北海道民:「あまり出かけない方が良いのだけど、主人が病院に行くので、どうしても」「ニュースを観て気をつけなければならないと思う」「実家の親と離れているので気になった」「少し大げさなことだと思ったが、用心に越したことはないので」
2013年の悲劇を念頭に、北海道開発局では早めに国道を通行止めにするなどしましたが、それでも立ち往生は発生しました。
悲劇を繰り返さない。一人一人が思いを継続し、行動することで、被害を最小限に抑えることにつながるのではないでしょうか。