観光案内幕乱立でドライバー困惑 IC出口の丁字路
2018/2/27 15:30神戸新聞NEXT
昨年3月に開通した北近畿豊岡自動車道の日高神鍋高原インターチェンジ
(IC、兵庫県豊岡市日高町久斗)出口付近に、地元へ誘導する各観光協会などの
横断幕が競うように掲げられ“カオス(混沌(こんとん))”状態に陥っている。
今年1月末に兵庫県香美町の村岡、小代両観光協会が共同で横断幕を設置し、
その数は計5枚に。ドライバーへの分かりやすさを目指したはずが、
もはや一見しただけでは何が何やら…。(黒川裕生)
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横断幕が最初に登場したのは昨年5月ごろ。丁字路となっている同IC出口の交差点正面の壁に、
豊岡市の日高神鍋観光協会が掲げた。交差点の道路標識には左方向に「村岡」、
右に「出石」とあるだけで、神鍋高原の所在地が示されていないからだ。
キャンプや学生らの合宿シーズンを前に、「初めて来る人は迷うのでは」と懸念した同協会は、
左向きの矢印と「神鍋高原」という文字を大きく記した横断幕を掲示。
これに、豊岡ツーリズム協議会(右向きに「城崎温泉」など)と香美町の香住観光協会(右向きに「香住方面」)が続いた。
同町と養父市の4スキー場に至っては昨年12月、京阪神からは一つ手前の
「八鹿氷ノ山IC」まで戻った方が行きやすいことを伝える横断幕を共同で掲げた。
そして5枚目が、村岡と小代の観光協会(左向きに「村岡・小代方面」)。
村岡観光協会の西村一正会長(66)は「これで地元に観光客を誘導できる」と
安堵(あんど)しつつ、「これだけあると逆に迷う人もいるかも…」と苦笑いを浮かべる。
横断幕を掲げた他の団体の関係者も、現状について「情報量が多すぎて、
短時間で見分けるのが大変」と課題があることを認識しているものの、
解決策は見いだせていない様子。同自動車道を管理する豊岡河川国道事務所も
「横断幕が増えて、ドライバーに分かりづらくなっている状況は把握している」とする。
(続き略)
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201802/0011023062.shtml