東京マラソンが行われた25日、折り返し地点すぐ近くの富岡八幡宮では、
同神社御輿総代連合会の氏子ら約300人が2基の御輿を担ぎ、ランナーを応援した。
昨年12月の宮司殺害事件後、初めて町御輿が担がれた。

事件直後ということもあり、今年初めまでは総代の話し合いでも「参加を見送るべき」
という意見が出ていたという。同地で御輿を担いで40年になる幹事総代の男性(70)は
「反対意見もあったが、まつりごとと事件は別。『活気を取り戻すためにも、やろう』となった」。

この日は午前11時ごろに2基のみこしが登場。
担ぎ手は「わっしょい! わっしょい!」と威勢の良い声を出し、ランナーにパワーを送った。

神社の関係者は「実際、事件があってから参拝客は減少した。このような盛り上がりは、
大変有り難い。これから、1歩1歩というところです」と語った。

連合会は、東京マラソン開催当時は有明のゴール地点でみこしを担ぎ、ランナーを迎えていた。
昨年からは、コース変更で神社が折り返し地点のすぐ近くになったため、コース沿いからランナーを応援している。
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201802250000664.html
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/img/201802250000664-w500_0.jpg