青森港クルーズ客船寄港、18年過去最高の25回に
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青森港沖館埠頭の「ダイヤモンド・プリンセス」。18年は中心商店街に近い新中央埠頭に2回寄港する。
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青森市は2018年の青森港(新中央埠頭と沖館埠頭)へのクルーズ客船寄港が
25回になるとの見通しを発表した。17年より3回増え、過去最高となる。
18年は大半が中心市街地に近い新中央埠頭に接岸し、地元商店街の売り上げアップへの期待も膨らむ。
青森県などは同埠頭に18年度中に旅客ターミナルを整備し、訪日外国人(インバウンド)観光の一層の拡大をめざす。
市によると、18年の25回の寄港のうち9割超の23回が新中央埠頭に接岸する。
17年は22回の寄港で新中央埠頭は7割の15回だった。また、18年はこれまでで
最大の乗客定員約3300人、全長335メートルの「MSCスプレンディダ」が初めて寄港する。
県などはこの利便性をさらに高めて寄港の経済効果を拡大しようと、新中央埠頭に
旅客ターミナルを新設する。平屋建て約1500平方メートルで外国人の出入国手続きに
必要なCIQ(税関、出入国管理、検疫)の機器を設置、物産販売や観光案内所、待合室も設ける。
18年度中に完成させ、19年の寄港に間に合わせる。約4億円の整備費は国が5割、県が4割、青森市が1割を負担する。
国土交通省東北地方整備局によると、17年の東北全体のクルーズ客船寄港は16年比13%増の78回。
東日本大震災の翌年の12年から6年連続で増えた。青森港は寄港回数で東北一だ。
ただ、九州など他地域に比べると、東北は大きく後れを取る。
このため、東北で港湾や観光に携わる官民が17年3月、寄港拡大と
観光振興を目的に「東北クルーズ振興連携会議」を発足させた。