■称徳 
歴代天皇の中で、革命思想を肯定したおそらく唯一の人。 
父の聖武が一人っ子で母は非皇族、従って兄弟姉妹も父方の叔父叔母も対等なイトコもいないという特殊な環境の中で成人する。 
生真面目で、中国かぶれで則天武后に憧れ、最後は使命感からか或いは厭世的になったがゆえかは定かでないが、 
禅譲の境地に至るも夢破れた悲劇の女帝。 

■桓武 
称徳の死後、60歳を過ぎた父の光仁に皇位が転がり込み、皇位継承権を得たことで権力維持の過程で歴史の闇を見る。 
即位後は、好むと好まざるとに関わらず経国のハードソフト両面の仕上げをする役割を担わされ、 
歴史の取捨選択=焚書、外征、祭天の儀(枢舞Tの儀)の挙行 等を行った。 
ある意味では新生日本国の揺籃期におけるクリーナー(或いは歴史改変者…)かもしれない。