本日18日に行われるスピードスケート女子500m。

注目は、日韓エース対決だ。同種目でW杯15連勝中の小平奈緒と、五輪3連覇を狙う韓国のイ・サンファ(李相花)が雌雄を決する。
「お母さん、会いにきて」

イ・サンファはメイン種目である今日の500mに焦点を合わせ、14日に行われた1000mを棄権したが、その決断を下す際も、母親に助けを求めていた。

韓国メディア『東亜日報』によれば、イ・サンファは母親に直接電話をかけ、こう話したという。

「お母さん、江陵(カンヌン)に来て。会いたいよ」

もともとイ・サンファは、メンタルの強さに定評のある選手だ。過去には「スランプは内面的な仮病」と語るなど、刺激的な個性を発揮して話題を呼んだこともあった。

韓国記者の勝敗予想

それだけにイ・サンファは、直接対決を前にナーバスになっているのだろうが、今日のレースに勝機がないわけではない。

キム・ヒョンギ記者もこう分析する。

「これまでの試合を見る限り、イ・サンファが小平に勝つ可能性は25%ぐらいでしょうか。ただ、イ・サンファが調子を上げてきているのも事実ですし、
ホームの利点もあります。地元の大声援を受け、本番で勝負強さを発揮してくれると期待しています」

実際、14日の1000mの試合を会場で取材したときも、韓国選手に対する声援の大きさには驚かされた。

前述の通り、イ・サンファ前日に出場を取りやめ、イ・サンファに並ぶ韓国の有力なメダル候補で「アイドル顔負けの美貌」
とも称されるキム・ボルムも他種目エントリーのため不在だったが、大勢の観客が詰めかけ、パク・スンヒやキム・ヒョンヨンら韓国人選手たちに熱い声援を送っていた。

ともにメダルには届かなかったが、ショートトラックのメダリストからスピードスケートに転向したパク・スンヒは16位で有終の美を飾り、
キム・ヒョンヨンは18位ながら前回出場したソチ五輪時(1000m 1分18秒10)よりも速い1分16秒36のタイムを記録。「観客たちの声援が力になった」と語っている。

果たして、ホームの期待と声援を背に、イ・サンファはどのような滑りを見せるか。日韓エース対決の行方に注目したい。https://news.yahoo.co.jp/byline/shinmukoeng/20180218-00081696/