豪雪で「雪捨てる場所ない」…自衛隊に設置要請
2018年02月16日 15時23分

記録的な豪雪を受け、福井市中心部で雪捨て場が不足しているとして、福井県の西川知事は15日、
自衛隊に対し、同市内に新たな雪捨て場を設置し、運営するよう災害派遣を要請した。

管理に当たる民間業者の人手不足が深刻で、東村新一・福井市長が県に派遣要請するよう求めた。
要請は、立ち往生が発生した国道8号などの除雪作業に続き2度目。

県によると、鯖江駐屯地(鯖江市)の部隊が16日に、福井市つくもの足羽川にかかる
九十九橋付近の河川敷に設ける。18日まで24時間体制で運営し、
自治体や民間業者が持ち込む雪をならすなど受け入れ作業に当たる。
今週末に市民らが行う除排雪を加速させるのが狙い。

市内では天候の回復に伴って除雪が進んだ一方、満杯になっている雪捨て場も出ていた。
市によると、週末は雪の持ち込みが殺到するおそれがあるほか、歩道や道路に積み上げられ、
交通の支障となっている雪を集中的に撤去する必要がある。
だが、民間業者は既にフル稼働しており、新たな捨て場の運営を請け負う業者は見つからなかった。
市長が15日夕になって派遣要請を県に求めたという。

西川知事はこの日、報道陣の取材に応じて「除雪を早くやらないといけない。
長い間かかっており、皆さんが疲れているし、不満も抱えている」と話した。

(中略)

自衛隊が派遣される福井市は、7か所中2か所が満杯で閉鎖。捨て場の管理をする業者が
足りておらず、新設は難しいため、市民向けには市内の全公園486か所と
小中学校30校のグラウンドで一時的に雪の受け入れを始めた。
トラックの出入りなど安全面の問題もあるが、校外への搬送は未定という。
学校への受け入れを巡っては、各市町で対応は分かれている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20180216-OYT1T50025.html