マレーシアで未知の言語発見 男女平等・平和な社会を反映
2018年2月15日 5:04 発信地:クアラルンプール/マレーシア
マレーシアで、これまで存在が知られていなかった先住民言語が見つかった。「ジェデク」と呼ばれるこの言語は、男女が平等に扱われ、暴力もほとんどない生活様式を反映しているという。
これを受け活動家らからは、先住民保護の強化を求める声が上がっている。スウェーデン・ルンド大学の言語学者チームは、既知の言語であるジャハイ語の調査のためにマレーシア東部
クランタン州遠隔地の森林地帯にある村々を訪れ、さまざまな集団のデータを収集していた際、多くの人々が違う言葉を話していることに気づいた。この地域では人々が杭上に建てられた
木製家屋に住み、狩猟採集生活を営んでいる。研究チームのニクラス・ブレンフルト氏によると、過去に人類学者が同地域の調査を行っていたものの、今回の調査では異なる質問を住民に
したため、ジェデク語を発見できたという。ジェデク語の話者はわずか280人。ルンド大学によると、西洋社会よりも男女間が平等で暴力がほとんどなく、子どもらは競争しないことを良しと
される生活様式を反映した言語になっている。同大の声明によるとジェデク語には「職業」や「裁判所」に当たる言葉がなく、「借りる」「盗む」「買う」「売る」などの所有を表す動詞もない一方で、
「交換」や「共有」を表す語彙は豊富だという。
http://www.afpbb.com/articles/-/3162470
マレーシア各地で暮らすさまざまな先住民(2016年8月6日撮影、資料写真)
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