政府の地震調査委員会(委員長=平田直(なおし)・東京大教授)は9日、静岡県から九州の太平洋側に延びる南海トラフで今後30年以内にマグニチュード(M)8〜9級の巨大地震が発生する確率を「70〜80%」に引き上げたと発表した。

 調査委は、毎年1月1日現在の発生確率を計算して公表している。時間の経過に伴い、2014年に発表した「70%程度」から確率が高まった。13年までは「60〜70%」だった。

 今後10年以内の発生確率もこれまでの「20〜30%」から「30%程度」に引き上げた。50年以内の確率は「90%程度、もしくはそれ以上」に据え置いた。

 南海トラフでは、おおむね100〜150年おきにM8級の海溝型地震が発生してきた。地震は様々なパターンで起きることなどを考慮し、調査委は平均発生間隔を88・2年と仮定している。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180209-00050102-yom-sci