東京・銀座にある中央区立泰明小学校が高級ブランド「アルマーニ」デザインの標準服を導入することが
8日、分かった。今春入学の1年生から切り替える。購入価格は今の2倍以上に値上がりする見込みで、
保護者からは不安の声も上がっている。

区教育委員会によると、新標準服の販売価格は上着、ズボン・スカート、シャツ・ブラウス、帽子の4点で
4万円以上になり、男女ともに2万円以下で購入できる今と比べると価格は約2・5倍になる見込み。
任意購入のセーターなども加えると8万円以上になる。在校生は現在使用している標準服の着用を続ける。

同小は昨年9月、入学希望の保護者らに新標準服の導入方針を説明。
だが、価格帯について詳しい説明があったのは同年11月に入ってからだった。

区教委に同小から説明があったのは昨年夏前で、銀座を拠点にする服飾企業や販売店などにデザイン監修を
依頼したところ、アルマーニだけが前向きな姿勢を示した。校長は「銀座の街にある学校として、
子供たちには学校に誇りを持って育ってもらいたい」などと話していたという。

区にはこれまで、保護者らから「経済的に負担が増える」「変更について十分な説明がなかった」などと
いった苦情が寄せられている。

https://www.sankeibiz.jp/compliance/news/180208/cpd1802081847007-n1.htm