政務活動費の不正受給疑惑で昨年8月に神戸市議を辞職した橋本健氏(37)について、兵庫県警が近く詐欺容疑で神戸地検に書類送検する方針を固めた。
捜査関係者への取材でわかった。県警は起訴を求める「厳重処分」の意見をつける方針という。
捜査関係者によると、送検容疑は2010〜14年、印刷業者に架空の領収書を発行させるなどの手口で、計約1千万円の政活費を詐取したというもの。
神戸市議会が昨年9月、うち約900万円の容疑で県警に刑事告発し、橋本氏は告発分を市に返還していた。
橋本氏は県警の任意の調べに、容疑をおおむね認め「他の議員からこうやって使うと聞いた。政務調査に限らず、政治活動に使っていいと思っていた」と説明したという。
橋本氏は16年、ダンスボーカルグループ「SPEED」のメンバーだった今井絵理子参院議員(34)との対談を載せた市政報告を政活費で発行し、参院選公示日の直前に配っていたことが昨年7月に発覚。
「政活費で選挙応援をしたと誤解されかねない」と約30万円を返還した。その後、架空の領収書で政活費を不正受給した疑惑も明らかになり、議員を辞職していた。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180206-00000004-asahi-soci