中日のドラフト1位・鈴木博志投手(20=ヤマハ)が松坂大輔投手(37)に“金言”をもらった。
体重95キロの巨漢で社会人時代の先輩からその体の大きさとスケールのでかさから「ビッグ」のあだ名で
呼ばれていた鈴木博。「体重は落とすつもりはない」というが「体脂肪は減らしたい」との悩みを抱えている。
それもそのはずで、鈴木博は自身の体脂肪について「とても言えません。女性並みです」と顔を赤らめる。
通常のアスリートの体脂肪は多くて10%台。イチローなど鍛え上げた選手などは10%を切ることも少なくない。
鈴木博の場合はおそらく20%台と思われる。プロとしてはやはりまずいと思ったのだろう。ナゴヤ球場での自主
トレでは苦手のランニングを強化、休みの日に走り込むなど懸命に脂肪燃焼に取り組んでいる。もっとも、運動
したら腹が減るのは人の常。夕方4時ごろに練習を終えると菓子パンを抱えて寮に戻るのが鈴木博の日課とな
っている。多いときは3個。「6時の夕食までにおなかがすいてしまうので。今日は2個にしておきました」とバツが
悪そうに引き揚げることもザラ。これでは体脂肪が減るなんてことは夢のまた夢だろう。
そんな鈴木博に勇気を与えたのが松坂だった。25日の練習後の寮のロビーでいつものように菓子パンをパク
ついていると、ナゴヤ球場に初めて練習に訪れていた松坂がその姿を見つけ「食べるのはいいこと」と話しかけ
てきたというのだ。
どういう意図だったのかは判然としないが、平成の怪物から食べることのお墨付きをもらったのは事実。
こうなればもはや何の遠慮もいらない。鈴木博は「沖縄ではタコライスが食べたいです」と目を輝かせている。
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