しかし、となれば日本人が不寛容なのは、生来の気質と言えるのではないか。

「環境でしょうね。帰国子女の例のように、
日本人でも海外で教育を受ければ外国人のような価値観が育まれます。
ヨーロッパの小学校では、その多くが1クラス20人程度で、文化や個性を尊重した個別教育が施される。
対して日本は約40人とその倍。個人にきめ細かく対応することは不可能であり、
結果、同質性を育むような教育にならざるを得ない」

日本の民族構成や教育制度が不寛容さを生む原因というのは納得できる。
理解できないのは、時にターゲットの住所や顔写真まで晒してしまう「ネット私刑(リンチ)」を含む、
度を越したバッシングだ。岩波教授はそれを「現代人の心の歪みも要因の1つ」と語る。

「自分はこんなに優秀なのに、現実の社会では誰からも認められていない
――そんな鬱屈した想いや嫉妬心が折り重なり、ターゲットへの執拗なバッシングという形で発露している面もあるのではないか。
また、価値観の同一性により攻撃対象も同一になりやすく、ターゲットへの一斉攻撃となりがちです」

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画像:精神科医の視点から不寛容な日本社会に切り込んだ著作を持つ、昭和大学医学部の岩波明教授 Newsweek Japan
https://www.newsweekjapan.jp/nippon/2018/01/24/japan180124.jpg