理恵さんに水を飲ませても変わる様子がないので、スポーツバーのソファで休むように指示した。
「すいません…」
後ろから両脇を持って立ち上がらせ、肩を貸して非常階段を一緒に歩く。理恵さんの体のぬくもりを肌で感じて、川本は劣情をもよおした。誰もいないスポーツバーのソファに寝転ばせると、反射的に店のカギを掛けた。
理恵さんのそばに寄って四つん這いになってみる。見れば見るほど、いい女としか言いようがない。川本は寝ている理恵さんに何度もキスした。途中で理恵さんは目を開けたが、拒絶する様子はなかった。
(ヤルなら今しかない…)
川本は眠っている理恵さんの様子を見ながら、ゆっくりとズボンとパンティーを脱がした。さらに自分もパンツを脱いで理恵さんの両足の間に入り込み、じっくりと至近距離でヴァギナを見ながら触った。
そうしている間にヴァギナははっきりと分かるほど粘液をあふれさせ、川本の指先の動きに合わせて湿った音を立て始めた。
「んっ、ウーン…」
理恵さんは顔を左右に動かして、感じているようだった。川本は理恵さんの体の上にのしかかり、正常位になって濡れたヴァギナに己の肉棒を突き立てた。腰を抱え込んでさらに結合を深くする。反り返った肉棒が理恵さんの体を持ち上げてしまいそうなほど、興奮してギンギンになった。
理恵さんはストロークのたびに「あうう」、「はうう」と甘い吐息を漏らした。丸い尻が揺れ、結合部の谷間からはヌッチャヌッチャと卑猥な水音が聞こえてくる。
「ああっ、出るッ…!」
間一髪で射精を我慢し、川本は理恵さんの膣内からペニスを引き抜いた。そしてペニスを握ると自分でしごき、腹の上に射精した。
ついにやった。たとえ1回だけでも理恵さんとつながることができたのだ。それでいいではないか。満足だろう。川本はティッシュを取りに行き、腹の上に散らばった精液を拭いた。
「もう今日は上がっていいから。しばらく休んでから帰るんやったら、後でLINEしてな」
そう言い残して、川本は缶詰バーに戻って行った。いつも通りの閉店時間となり、客を帰してスポーツバーに戻ると、まだ理恵さんがソファでグッタリして横になっていた。
「おい、もう店を閉める時間だぞ。そろそろ帰ろう」
川本は理恵さんを担いでエレベーターに乗り込み、その際にも唾液を交換するようなディープキスを交わした。自転車で帰らせるのは不安だったので、タクシー乗り場まで送った。
「気を付けて帰れよ。家に着いたらLINEしろよ」
しばらくすると〈家に着きました〉と理恵さんからLINEが届いた。これで一夜のアバンチュールは終わるはずだった。
http://wjn.jp/sp/article/detail/8827444/