狭山事件 「脅迫状の筆跡は別人」弁護団が新鑑定提出

55年前、埼玉県狭山市で女子高校生が殺害された「狭山事件」で、無期懲役が確定した
男性の弁護団が、有罪の裏付けとなった脅迫状の筆跡は別人のものだとする新たな鑑定を
裁判所に提出しました。男性は再審=裁判のやり直しを求めていて、裁判所の判断が注目されます。

昭和38年、埼玉県狭山市で女子高校生が殺害された「狭山事件」では、無期懲役が確定し
仮釈放された石川一雄さん(79)が再審を求めています。

当時、被害者の自宅には脅迫状が届き、その筆跡が捜査機関の鑑定で石川さんと同じだと
されたことが裁判で有罪の重要な裏付けとなりました。

石川さんの弁護団は、コンピューターを使って筆跡を鑑定する手法を研究している東海大学の
福江潔也教授に改めて鑑定を依頼しました。

この手法は文字を画像で読み取って線の位置を座標上の数値で表し、形が似ているかどうかを
比較するもので、鑑定によりますと、脅迫状の筆跡と石川さんの筆跡は形が大きくずれていて、
99.9%の確率で別人のものだと考えられるということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180116/k10011290101000.html?utm_int=news_contents_news-main_001
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