商売繁盛や家内安全を祈願する柳原蛭子神社(兵庫区西柳原町5)の「十日えびす」が9日、宵えびすを迎えた。境内は福笹や竹札などの縁起物で彩られ、福を求めて参拝に来た
家族連れなどでにぎわった。
この日の「まぐろ奉納神事」では、神戸市中央卸売市場の職員らがみこしに乗せた約120キロのマグロを担ぎ、同神社周辺を練り歩いて本殿に奉納した。
また「戎舞奉賛会」が人形浄瑠璃の演目「戎舞」を4回奉納。「えべっさん」が参拝者らの健康長寿や無病息災を願いながら酒を飲み、次第に上機嫌になる内容で、えびすさま
がタイをつり上げる場面では会場から大きな拍手が起こった。
宮司の井上優さん(50)は「多くの方々にえべっさんの福を持って帰ってほしい」と話した。家族5人で訪れた垂水区の女性(41)は毎年、宮崎県で不動産業を営む妹に福
笹を送っているといい「今年一年の妹の商売が成功し、家族が元気に過ごせるようにと祈りました」と笑顔を見せた。
10日は本えびす、11日は残り福がある。
https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/201801/0010883060.shtml