■飲みの場は試練の場に

最近は、20歳になったからと言って特別な恩恵が得られたとは考えていないことのほうが多いようだ。

むしろ、苦労が増えたと感じる人も多いという。たとえば、かつては世代間を超えた会話を実現させていた飲み会すらも、
若者にとっては試練の場になっているそうだ。

「極端な話、お酒を飲んでる知人ってほとんどいないんですよ。
私の周りの友達は、飲まないといけない雰囲気でも『ビールって、おじさんっぽいよね(笑)』という理由でカクテルしか飲まない。
だから、飲み会とかでお酒を飲むことを強要してくる人がいると、すごく嫌な気分になりますね」

では、最近の若者は成人式をどう考えているのだろうか? 最近は形骸化している部分も少なくないが。

「式典自体に興味がある人は少なくて、親が行けというから、振袖を着たいから、友達が行くから、という理由で参加する人が多いのではないでしょうか。

私自身もライフイベントとしての要素が強いです。“大人の仲間入りだ!”という意識で行くことはあまりない気がします」