ハレの日が一転、多くの新成人が、まさかの事態に見舞われた。原因は、着物レンタル業者の突然の営業停止。振り袖が幻となった女性らからは、悲鳴が相次いだ。
新成人は、「頼んだ着付けが、スタッフの方もいらっしゃらなくて、代わりにほかの着付け屋さんに行ったり、着物を知り合いから慌てて借りたりっていう」と話した。
この女性の友人が巻き込まれたというトラブル。
それにより、人生に一度のハレの日に、振り袖を着られない女性たちが相次いだ。
神奈川・横浜市のビルに本社がある、問題の着付け業者が運営する4つの店舗のうち、横浜と八王子の店舗に関しては、8日も無人の状態だという。
問題の会社の名前は、「はれのひ」。
ウェブサイトによると、振り袖や小物のレンタル、写真撮影のほか、成人式当日の着付けなども請け負っている。
しかし、成人の日の8日朝になって、突然、営業を停止。
横浜市と八王子市の店舗は、もぬけの殻だったという。
被害に遭った新成人は、「こんな日に衝撃的です。まさか、こんなことがあるなんて」、「本当にどうにかしてほしい」などと話した。
また、ある利用者は、成人式に備え、母親の振り袖を店に預けていたが、その行方もわからないという。
新成人の父親は、「そのまま預けっぱなしで、きょう着ることができないのは、かわいそう。全く連絡がつかない状態」と語った。
男性の娘が予約していた着付けの時間は、午前4時。
店からの案内状には、「時間厳守でお願いします」と記されていた。
新成人の父親は、「(料金は)18万円くらい? もう全部払ってますね。前撮りのアルバムと、着付けと。あきれて、ものが言えないよね」と話した。
その八王子市の会場には、同じトラブルにより振り袖を着ることができなくなり、スーツ姿で式に臨んだ新成人が。
被害に遭った新成人は、「最初は、実感なくて、スーツでもいいかなと思ったんですけど、やっぱり、みんな振り袖を着ているのを見ると、着たかったなと思います」と話した。
福岡店の責任者によると、営業を突然停止した店舗のことはわからず、社長や専務とは、連絡が取れていないという。
はれのひ福岡天神店・店舗運営マネジャーは、「きのうまで、かなり電話しました。社長や専務と。でも、社長は一切つながらず。
(営業するのは)当たり前だと思って。お嬢さまたちを泣かせるわけにはいかないと」と語った。
FNNは、はれのひ本社に事情を聞こうとしているが、連絡がつかない状態が続いている。https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20180108-00000288-fnn-soci