【ジュネーブ=共同】世界保健機関(WHO)報道官は五日、オンラインゲームやテレビゲームのやり過ぎにより日常生活が困難になる
症状を新たな疾病として定義し、WHOの「国際疾病分類」に加える見通しだと明らかにした。ジュネーブで記者会見した。
スマートフォンの普及などに伴い、ゲーム依存は日本など各国で問題化。WHOは、新たな疾患とすることで「各国政府が予防や治療、
社会復帰などの対策を決める際に考慮できるようになる」と期待している。
報道官によると、新たに加えられる疾病は「ゲーム障害」。ゲームをしたい衝動が抑えられなくなり、日常生活など他のことより優先、
健康を損なうなど問題が起きてもゲームを続けてしまう特徴があるとした。こうした症状が少なくとも十二カ月続き、家族や社会、
学習、仕事に重大な支障が起きている場合、ゲーム障害として診断できると説明した。
WHOは現在、国際疾病分類を改訂作業中で、今年半ばにはゲーム障害も加えた最新版を公表する予定。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201801/CK2018010602000225.html