全国さんま棒受網漁業協同組合(東京・港)は5日、2017年8〜12月末の全国のサンマ水揚げ量が前年同期比3割減の
7万7千トンだったと発表した。1969年の5万2千トン以来、48年ぶりの低水準だった。都内の鮮魚店では同3〜4割高い
1匹250〜300円の値札が目立った。水揚げ金額は同8%減の214億円だった。
漁は8月中旬〜12月末で、北海道から宮城県まで全国の主要港で水揚げ量が減った。「日本近海に群れが少なく、
まとまってとれる時期も例年より1カ月ほど遅かった」(全さんま)
痩せた魚も多かった。従来1匹150グラム以上が中心だったが、17年は120〜130グラムほど。「細く脂も乗っていないので販売に苦戦した」
(鮮魚店の店長)。海洋条件の変化のほか、台湾や中国などの漁船が公海での漁獲量を増やしている影響も考えられる。
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