生まれてくる赤ちゃんが「生存不可能」と告知された。それでも産むと決めたのは臓器提供のためだった


これから生まれてくる娘の臓器を提供するために、妊娠を続けている夫婦が話題になっている。

「死産した母親からすべての親へ。お願いがあります」強烈なメッセージがSNSに流れた

イギリスメディア「インデペンデント」は、テレビ番組「This Morning」に出演し、涙ながらに体験談を語ったマーチン夫妻について伝えた。

2人は、妻のヘイリーさんが妊娠20週目のとき、おなかの赤ちゃんが女の子だと知った。

しかし、医者がマーチンさんに告げたのは、性別だけではなかった。赤ちゃんには「両側性腎無形成」という疾患があり、生まれてきても生きられないと言われたのだ。

「中絶できなかった」と、マーチンさんは言った。

「そんなことできない。彼女は私の子供なんです」

夫婦は、生まれてくる赤ちゃんの臓器を、別の誰かのための使ってもらおうと考えた。そのため2人は、娘を産むという決断をした。

妊娠20週目の検査でわかったのは、お腹の赤ちゃんには腎臓や膀胱がなく、肺も十分に発達していないということだった。
妊娠を続けても、臓器は十分に成長しないかもしれないが、夫婦は赤ちゃんの心臓弁や肝細胞を寄付できるのではないかと期待している。

「簡単な決断ではありませんでしたが、正しい決断でした」と、マーチンさんは語った。

「彼女の一部は、生き続けるのです。完全にいなくなるわけではありません。他の誰かとなって、生きていくのです」

赤ちゃんの出産予定日は1月25日だという。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171223-00010008-huffpost-int