インド 無免許少年がバス運転か 橋から転落32人死亡
交通事故の多発が大きな社会問題となっているインドで23日朝、バスが橋の欄干を突き破って川に転落し、
32人が死亡しました。事故が起きた際、運転免許を持たない添乗員の少年が違法にバスを運転していた
疑いがあり、警察が当時の状況を調べています。
インド西部のラジャスタン州で23日朝、バスが橋の欄干を突き破っておよそ30メートル下の川に転落しました。
地元の警察によりますと、この事故でこれまでにバスに乗っていた32人が死亡し7人がけがをしました。
バスにはおよそ50人が乗っていたと見られ、警察や消防が、まだ行方がわかっていない人の捜索を続けています。
バスはヒンドゥー教徒の巡礼者らを乗せ、およそ70キロ離れた街から現場近くの寺院に向かう途中だった
ということです。
警察のこれまでの調べによりますと、事故が起きた際、運転手ではなく運転免許を持たない16歳の添乗員の
少年が違法にバスを運転していた疑いがあるということです。
バスは前を走っていた車を追い越そうと加速していたということで、警察はスピードを出しすぎてハンドル操作を
誤った可能性があると見て当時の状況を調べています。
インドでは交通事故による年間の死亡者数が世界で最も多いおよそ15万人に上るなど、交通事故の多発が
大きな社会問題になっていて、無謀な運転などが背景にあると指摘されています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171223/k10011269501000.html