皇居・宮殿で23日午前に行われた天皇誕生日の一般参賀。
今年は天皇陛下の退位が決まったこともあり、平成が終わる
前にご一家での姿を一目見ようと、開門前から昨年の倍を超える1万548人が列を作った。
この日は雲一つない冬晴れ。福島県や新潟県などからのツアー客や外国人観光客、
ベビーカーを押した家族連れなどさまざまな人が皇居を訪れ、宮殿のベランダに立った
天皇陛下の言葉に耳を傾けた。
初めて一般参賀に訪れたという埼玉県狭山市の無職豊泉章治さん(67)は
「こんなに大勢が集まるとは思わなかった」と驚いた様子。「ご成婚のパレードをテレビで
見たことを思い出し、両陛下のお姿に時代の移り変わりを感じました」と感慨深げに話した。
茨城県ひたちなか市の自営業鳥羽麻美さん(39)は「これから退位に向けて
準備も大変かと思うが、退位後はゆっくりしていただけたら」と陛下の健康を気遣った。
皇太子さまの即位とともに新皇后となる雅子さまについては、
「お元気そうに見えて良かった。衣装もすてきでした」と話した。
栃木県足利市の病院でボランティア活動をしているというオーストラリア人の
サブリワラ・セーラさん(21)は、
「退位すると聞き天皇陛下に会いに来たけど、
一般参賀には間に合わなかった。記帳だけしました」と残念そう。知人から
借りたという淡いピンク色の着物姿で、「新年の一般参賀の時にもう一度来たいです」と目を輝かせた。
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