ＪＡＬ：３．８億円振り込め被害 機体リース代架空請求 - 毎日新聞
日本航空（ＪＡＬ）は２０日、８〜９月にかけて航空機のリース料などとして、計約３億８０００万円をだまし
取られる被害に遭ったと発表した。同社は警視庁や送金先の香港の警察当局などに被害届を出した。
ＪＡＬによると、財務の担当者宛てに９月２５日、航空機をリースしている米国の金融会社の担当者になり
すました電子メールが届いた。メールには、１機のリース代３カ月分の偽の支払請求書と、支払口座の変更
などが書かれていた。ＪＡＬの担当者は４日後、指定された香港の銀行口座に約３億６０００万円を送金し、
だまし取られた。
金融会社から１０月、未払いの連絡があり発覚。ＪＡＬの担当者は「支払いまで期日が無く、（取引先に）
確認する前に支払いを優先してしまった」と話しているという。
さらに、米国支店でも、貨物の積み込み業務を委託している米国の業者を装ったメールが８月から９月
にかけて届いた。支店側は、計約２４００万円を指定された香港の銀行口座に送金した。
二つの事件で指定されたのは別口座だったといい、同社は「被害の経緯や手口を社内で共有するなどし、
再発防止を徹底する」としている。【酒井祥宏】
https://mainichi.jp/articles/20171221/k00/00m/040/077000c
