15日午前11時半すぎ、東京都港区港南の「三菱重工」本社前で、同社関係者から「男性警備員が男に殴られた」と110番通報があった。
この警備員が男を取り押さえ、高輪署に引き渡した。同署は暴行の現行犯で、60代以上とみられる男を逮捕した。男は氏名や動機を黙秘しているという。

 同署によると、同社前ではこの日、日中戦争中に旧日本軍が中国で行った「重慶爆撃」について、日本政府や企業の責任を追及する団体メンバーら十数人が同社に対する抗議活動を行っており、男もその一員だった。
抗議活動をめぐってトラブルになった警備員を殴ったとみられるという。同署は詳しい事件の経緯や男の背後関係などを調べる方針だ。

 重慶爆撃をめぐっては14日、中国人遺族ら約240人が日本政府に損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が東京高裁であり、原告側が1審に続き敗訴していた。

http://www.sankei.com/affairs/news/171216/afr1712160004-n1.html