15日午後9時半すぎ、成田発バンコク行きの全日空の旅客機が那覇空港に緊急着陸し、消防によりますと、気分が悪くなった乗客1人が病院に運ばれたということです。
国土交通省那覇空港事務所によりますと、操縦席で煙のようなものが発生したという情報があり、乗客も「強い臭いがした」などと話しています。

15日午後9時半すぎ、成田発バンコク行きの全日空の旅客機が那覇空港に緊急着陸しました。

国土交通省那覇空港事務所によりますと、午後9時20分ごろに操縦席で煙のようなものが発生したという情報があり、着陸後、機体を調べているということです。

消防によりますと、目の痛みと気分の悪さを訴えた乗客の女性1人を病院に搬送したということです。
乗客は、「煙が出て強い臭いがした」とか「鼻や口を塞いで、せき込む人もいた」などと話していました。

全日空によりますと、機内の温度や湿度をコントロールする装置に何らかの異常が起きて、水蒸気が発生したのではないかということです。

また、旅客機はボーイング787型機で、乗客乗員242人が乗っていて、このうち乗客230人は沖縄に宿泊し、16日以降、目的地のバンコクに向かうということです。

■乗客「煙は離陸から1時間半後」
乗客の小林公平さん(52)は「煙が出たのは離陸してから1時間半後ぐらいで、どこから煙が出たのかはわからない。においを気にしている人や目がしみると言っていた人もいた。機内のスタッフは冷静に対応してくれた」と話していました。

また、アメリカ人の男性は「パニックにはなっていなかったが、鼻や口を塞いで、せき込む人もいた」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171215/k10011260761000.html