いてつく寒さが作り出した雪と氷の幻想的な世界を撮影した映像が、NHKの映像投稿サイト、スクープBOXに投稿されました。
木の幹や枝にびっしりとついた白い氷の結晶。
空気中の水蒸気が寒さで凍り、強風で樹木などに付着して氷の塊になる「霧氷」と呼ばれる現象です。
今月21日、奈良県上北山村の大台ヶ原で浅井重光さんが撮影しました。霧氷は、気温が氷点下であることと、霧が出ていること、風が吹いていることなどの条件がそろわないと見ることができません。
25年近く大台ヶ原を訪れている浅井さん。この日は、道が凍りついていたため登山を諦めて下山することに決めました。下山の最中、標高1350メートルから1000メートルの間で出会ったのが、青空の下で一面に輝く銀世界でした。
周囲の気温は氷点下4度。
浅井さんは、「前夜に雪が降り、あたり一面が真っ白でした。そこに、霧氷が出る条件と青空という好条件がそろった。あまりの美しさに、家内と歓喜の声を上げました。私の記憶の中のベスト3に入る大台ヶ原の風景でした」と話していました。
大台ヶ原ビジターセンターによりますと、今シーズンの霧氷は、10月と11月に合わせて6回、観測されたということです。
また大台ヶ原ドライブウェイは、12月1日の午後3時から4月20日まで冬季通行止めになりますが、気象条件がそろえば、4月中は霧氷が見られるかも、ということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171130/k10011242001000.html
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171130/K10011242001_1711302242_1711302244_01_03.jpg