国立感染症研究所は28日、今年の梅毒の感染者が19日までの報告で5053人(速報値)に
なったと発表した。5千人を超えたのは昭和48年以来、44年ぶり。
厚生労働省は「早期発見すれば治療と感染拡大防止につなげられる。不特定多数との性行為など、
気になる人は早めに受診してほしい」と呼びかけている。
感染研によると、感染者は
東京1561人、
大阪703人、
愛知310人、
神奈川286人、
福岡202人−
などとなっており、都市部に多い。
梅毒は主に性行為によって感染し、性器や唇などに赤い発疹ができる。抗菌剤で治療できるが、
放置すると脳や心臓に重い合併症を起こすこともある。戦後間もない時期には年間20万人を
超える患者がいたが、抗菌剤治療が普及して激減。平成22年には年621人にまで減ったが、
23年ごろから再び増え始めた。
http://www.sankei.com/life/news/171128/lif1711280050-n1.html