京都市の山中にある杉の木の高さを林野庁が測定したところ、62.3メートルと樹木としては国内で最も高いことが分かりました。
日本一の高さと分かったのは、京都市左京区の大悲山国有林にある杉の木です。
三本の杉が根元でつながるように生えていることから「花脊の三本杉」と呼ばれ、これまで高さは35メートルほどとされていました。
ところが林野庁の京都大阪森林管理事務所が専門家に依頼し、レーザーを使って調査したところ、3本のうちの1本の高さが62.3メートルあることが確認されました。
これによってこれまでで最も高いとされた愛知県新城市の59.6メートルの杉の木を超え、樹木としては国内で最も高いことが分かりました。
正確な樹齢は分かっていませんが、地元の言い伝えでは1000年ほどとされ、近くの峰定寺のご神木として信仰されてきたということです。
林野庁では、三本の杉が谷底から並んで成長し、雷や風の影響を受けにくかったことが高く育った要因ではないかとしています。
峰定寺の中村覚祐住職は、「日本一の高さとわかってうれしい。今後も守って後世に伝えたい」と話していました。
林野庁の京都大阪森林管理事務所の勝占保所長は、「今回の結果によって隠れていた巨木に関心が集まり、測定する動きが広がればうれしい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2015918661.html