京都府は、府内で長期間自宅に閉じこもるひきこもりの状態にある人が少なくとも1134人にのぼるとする初めての実態調査の結果を公表しました。このうち10年以上続いて
いる人が全体の3割近くを占め、ひきこもりが長期化する傾向があることがうかがえます。
京都府は、ひきこもりの人への効果的な支援につなげるため、民生児童委員や民間の支援団体を通じて初めての実態調査を行い、29日、結果を公表しました。
それによりますと、府内では買い物などで外出する人も含めて少なくとも1134人がひきこもりの状態にあるとしています。
年齢別では、▼30代が321人、▼21歳から29歳が245人、▼40代が176人でした。
また、10年以上続いている人は322人で全体の3割近くを占め、ひきこもりが長期化する傾向にあることがうかがえます。
一方、きっかけ別では、▼「不登校」が最も多い295人、▼次いで「職場になじめなかった」が124人、▼「人間関係がうまくいかなった」が123人などとなりました。
行政やNPOなどの支援を受けている人は630人で、全体の半数余りでした。
京都府の勝目康府民生活部長は、「おおまかな傾向をつかむことができたので、ひきこもりの人の早期の把握や支援につなげていきたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2013066201.html