4月、那覇市内の男性(70)が警察官などを名乗る男らに現金約5400万円をだまし取られた特殊詐欺事件で、那覇署は28日、約4510万円をだまし取ったとして、埼玉県の無職の男(20)を詐欺の疑いで逮捕し、送検したと発表した。
「間違いない」と容疑を認めているという。
事件当時未成年の男は共謀して被害者に警察官や金融庁職員などを名乗り、「暴力団事務所を捜索したら、あなた名義の偽通帳が発見された」「預金を鑑定する」などとうその電話をかけ、4回にわたり現金をだまし取った疑い。
男は特殊詐欺グループの「受け子」で、被害金額の残り約900万円については「自分じゃない」と供述。
事件後、東京都内と埼玉県内で外国人と日本人計2人にだまし取った現金を渡したとも話しており、同署は別の受け子や上部組織の関与についても捜査している。
事件は、県内で発生した特殊詐欺事件としては過去最悪の被害額となった。
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