転倒続出、救急搬送が急増
11月後半の道内は異例の降雪と寒さに見舞われている。北極点付近から強烈な寒気を伴う低気圧が南下し、北海道の北に居座っているためで、札幌の降雪量は平年の3・6倍に達した。
市街地には早くもつるつる路面が現れ、転倒事故が続出。靴修理店には滑り止め加工の依頼が相次ぐ。29日は午後から再び全道で大荒れとなる見通しで、札幌管区気象台は警戒を呼び掛ける。
気象台によると、11月後半の16〜27日は日本海側などで大雪となり、累積降雪量は札幌が62センチ、函館が55センチでともに平年の3・6倍を記録した。
日平均気温は軒並み平年より1〜3度低く、日によっては真冬並みの寒さに。
降雪と低温が重なり、28日の最深積雪も上川管内幌加内町79センチ、後志管内倶知安町41センチ、旭川市17センチ、札幌市9センチなど平年を上回っている。
幌加内町では車道脇に除雪された雪が大人の背丈ほどに積み上がった。団体職員鈴木藤雄さん(59)は「豪雪地帯とはいえ、11月からこれでは先が思いやられる」と悲鳴を上げる。
27日までに路面凍結による転倒で救急搬送されたのは、札幌市が137人で過去5年の11月平均の2・3倍。帯広市を管轄する帯広消防署が23人(速報値)で同7・1倍、函館市が8人で同3倍に上った。
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