物悲しい短調の曲をハッピーな長調に変換するとものすごい破壊力を発揮することが判明
学校の音楽の授業で習ったはずの「長調」や「短調」は、その曲が持つニュアンスを決定する
役割を果たしています。総じて長調は明るくて前向き、短調は物悲しくて愁(うれ)いのある雰囲気を
かもし出すものですが、元は短調で書かれた曲をデジタル技術で長調に置き換えてみると、とてつもない
破壊力で違う曲を生みだしてしまうことがわかりました。
「短調を長調に変換する」とは言え、以下に挙げた楽曲は楽譜を書き直したり、新たに演奏しなおしたもの
ではありません。いずれも、元の楽曲のデジタル音楽データをもとに、調を決める特定の音程だけを
持ち上げたり下げたりできるソフト「Celemony Melodyne」などを用いて加工されたものとなっています。
◆短調の悲しい曲を明るい長調に変換
ド短調の曲として誰もが知っているのが、映画「ゴッドファーザー」のテーマ曲ですが、長調に変換すると
イスから転げ落ちそうになるほどの衝撃をもって別曲に生まれかわってしまいました。冒頭だけを
聴くと妙に牧歌的な雰囲気に笑いがこみ上げてくるのですが、そのまま聴き続けていると、
不思議とどこかのタイミングからエンニオ・モリコーネ作曲の映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の主題曲や
山本直純作曲の映画「男はつらいよ」のテーマ曲にも通ずる雰囲気が漂ってくるから不思議です。
https://gigazine.net/news/20171127-music-minor-major/
"The Happy Godfather": original soundtrack in Major key (full)
https://www.youtube.com/watch?v=J-gf_bxV00s
殺陣のテーマ (長調ver.)
https://www.youtube.com/watch?v=b4IUETKpwYc