貴乃花親方、沈黙破る「正当に裁きを」

 大相撲の横綱・日馬富士が貴ノ岩に暴行した事件で、沈黙を守っていた師匠の貴乃花親方が、千秋楽後、部屋の支援者に対して初めて口を開き、「正当に裁きをしていただきたい」と述べた。

 貴乃花親方「貴ノ岩の容体は、普通に転んだり、普通に殴られたりでできる傷ではありません。それを私が、最初隠していた本人から傷口をみて、早期に行動を起こしたというまでです。
現状は警察の鳥取の鳥取警察署にご相談をして、そこからすぐに県警へあがったという次第です。正当に裁きをしていただかなきゃいけないというのが、これが巡業部長の責任であります」

 これは貴乃花親方が、千秋楽後のパーティーの席上、支援者たちに対して話したもの。貴乃花親方は、冒頭、「ご迷惑をおかけして申し訳ない」とわびた上で、貴ノ岩の傷は「普通にできる傷ではない」と述べた。

 そして、巡業部長の責任として、どの部屋の力士がそうなったとしても警察に相談しただろうと述べ、「正当に裁きをしていただかなければいけない」と強調した。

 この後、貴乃花親方は深夜、北九州空港から東京に戻った。

 日本相撲協会・八角理事長「横綱・日馬富士の問題により、みなさまには多大なるご心配、ご迷惑をおかけしたことを心よりおわびいたします。1日も早い解決をいたしますよう、努力してまいります」

 一方、千秋楽の取組前、このように観客に謝罪した日本相撲協会の八角理事長も、27日夕方に開かれる横綱審議委員会に出席するため、東京に戻った。

 委員会では日馬富士の進退問題が話し合われる予定だが、被害者の貴ノ岩からの聞き取りができていないことから、結論は出せない見通し。

http://www.news24.jp/articles/2017/11/27/07378901.html