学校と家庭の活用を想定した整備内容に
同校では教員用端末はWindowsだが、生徒には1人1台のChromebookを保護者負担により導入。
学校活用、家庭活用を視野に「特定のOSやアプリに頼らない」ことを目指した。保険を入れて5万円程度の
負担だが、その有用性や活用について説明するのは学級担任であり、きちんと説明できる状況を作らなければならないと語る。
活用しているのはGoogleのクラウド「G Suite」と授業支援システム「Classi」。
総合的な学習の時間ではGoogleスライドを活用して「調べる・共有してまとめる・発表する・
他者その意見の違いを知る」ことに活用。まとめる、共有する活動のためにはキーボード付きが良いと話す。
無線式のキーボードも検討したが、ネットワークに負荷がかかると考え、やめた。
普通授業では、Web上で小テストや反転授業を行う。小テストはClassiを使って問題を作成、成績集計もできる。
Googleフォームでも簡単なテスト作成はできるが、アンケート機能の派生形のため問題形式が限られる。
反転授業はClassiの学習動画を配信して予習を促す。英語では、スピーチ課題を自撮りして課題を提出、
授業では生徒同士で撮影し合って相互評価を実施、物理では、動画を視聴しながらノートをまとめ、
自分の理解に応じて動画を視聴していくという授業を実施。
今後、数学では、自分の解き方の説明を動画で撮影、生徒同士で見合って確認するという活動を想定している。
「授業のみではなく、朝から放課後、家庭学習までトータルで考えた活用を模索すること、大学入試改革を念頭に
ポートフォリオとしてICT活用を模索することがポイント。授業設計を念入りにしながら振り返って改善して
いくことも重要である」と語った。
同校は、本年10月27・28日に実施される放送教育研究会全国大会・視聴覚教育総合全国大会の会場の1つ。
当日は一人1台環境を活用した授業が公開される予定だ。
http://www.kknews.co.jp/maruti/news/2017/0904_3e.html