国会では、参議院本会議でも代表質問が始まり、安倍総理大臣は、ことし5月に憲法改正の具体的な項目として、9条への自衛隊に関する条文の追加を例示したことに関連し、
自衛隊に憲法違反の疑いがあるといった議論の余地を無くすのが今の世代の責任だとして、改めて意欲を示しました。
この中で、民進党の大塚代表は、安倍総理大臣が、ことし5月に憲法改正の具体的な項目として9条への自衛隊に関する条文の追加を例示したことについて、
「私たちは、自衛隊は、憲法に書いてあろうがなかろうが合憲との立場だが、自衛隊を違憲と考えているのか。書き加えることで、自衛隊の存在や行動にどのような変化があるのか」とただしました。
これに対し、安倍総理大臣は「自衛隊は憲法に違反するものではないと解しているが、多くの教科書に『合憲性に議論がある』旨の記述がある状況だ。
自衛隊員たちに『君たちは憲法違反かもしれないが、何かあれば命を張れ』というのはあまりにも無責任であり、そうした議論が行われる余地を無くすことは私たちの世代の責任だ」と述べ、改めて意欲を示しました。
また、安倍総理大臣は「私は今、総理大臣として答弁しており、自民党が検討している改正案について答えることは差し控えるが、自衛隊の存在が憲法に明記されることで、
自衛隊の任務や権限に変更が生じることはないものと考えていることは明確に申し上げておきたい」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171121/k10011230691000.html
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